この記事でわかること
光回線のチラシや比較サイトでは「月額〇〇円〜」が目立ちますが、事務手数料・工事費・キャッシュバックを入れないと、契約後の体感コストはかなり変わります。この記事では、各プランの契約期間でならした実質月額の考え方と、比較の見方を整理します。
最新の計算結果はサイト内の比較表に反映しています。数値は公式ページ確認日付きです。
- 実質月額の計算式
- 特典・キャンペーン込み比較の注意点
- 一人暮らし・テレワークなど用途別の見方
実質月額の計算式
当サイトでは次の式でそろえています。
実質月額 =(月額料金 × 契約月数 + 初期費用 + 工事費 − キャッシュバック − 月額割引総額)÷ 契約月数
キャッシュバックは、契約先(回線事業者か、契約・請求の相手になるプロバイダ)の公式ページで確認でき、現金で、有料オプション加入が不要なものだけを差し引きます。dポイントなどのポイント進呈や、申込を取り次ぐだけの代理店の特典は、金額が大きくても入れません。
同じ基準を工事費にも当てはめます。月額料金の割引で相殺される工事費は0円として扱いますが、ポイント還元で「実質無料」になるものは、現金の支出が消えていないため0円にしません。
スマホセット割など、回線単体では確定しない割引も入れません。
実際に計算すると、差は月額では見えない
戸建の代表プランで計算すると、名目月額はほとんど差がない(5,280〜5,720円、差は440円)のに、実質月額は大きく分かれます。
| プラン | 名目月額 | 初期費用 | 工事費 | CB | 月額割引 | 実質月額 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| auひかり ホーム1ギガ(GMOとくとくBB・3年契約・ネットのみ) | 5,610円 | 4,950円 | 48,950円 | 72,000円 | 41,514円 | 3,954円 |
| NURO 光 2.5ギガ(3年契約) | 5,720円 | 0円 | 0円 | 40,000円 | 17,160円 | 4,132円 |
| BIGLOBE光 1ギガ(3年プラン) | 5,478円 | 3,300円 | 0円 | 0円 | 0円 | 5,570円 |
| SoftBank 光 1ギガ | 5,720円 | 4,950円 | 47,520円 | 0円 | 44,220円 | 6,064円 |
| 楽天ひかり ファミリー | 5,280円 | 880円 | 22,000円 | 0円 | 0円 | 6,233円 |
| ドコモ光 1ギガ タイプA | 5,720円 | 4,950円 | 28,600円 | 0円 | 0円 | 7,118円 |
(NURO 光とドコモ光は2026年9月22日、SoftBank 光は9月23日、BIGLOBE光・楽天ひかりは10月1日、auひかりは10月2日に公式ページ(auひかりは GMOとくとくBB のキャンペーンページ)で確認。NURO 光・BIGLOBE光・auひかりは契約期間36か月、SoftBank 光・楽天ひかり・ドコモ光は24か月で計算しています)
名目月額の差は最大でも 440円 ですが、実質月額では最安と最高で月 3,164円の差になります。月額の表示を並べている限り、この差はほぼ見えません。
なお NURO 光・BIGLOBE光・auひかりは36か月契約で、初期費用をならす月数が他より多いぶん、実質月額は有利に出ます。NURO 光は2026年9月の料金改定で契約期間が36か月になり、公式特設ページの特典も「1〜3か月目の月額0円・事務手数料の割引・現金キャッシュバック40,000円(戸建)」に変わっています。期間の違うプランを同じ列で見るときは、ここを差し引いて考えてください。
ドコモ光が高く出ている理由
工事費 28,600円 を引かずに計上しているからです。
ドコモ光には「新規工事料実質0円特典」がありますが、これは料金割引ではなく、工事料相当額を dポイント(期間・用途限定)で利用開始7か月後から24か月分割で進呈する仕組みです。現金の支出は消えていません。
だから本表では 0円 にせず、工事料をそのまま載せています。ここを 0円 にすると 5,926円 になりますが、それはポイントを現金と同じものとして扱った場合の数字です。
なお工事料は 2026年6月1日以降の申込分から 22,000円 → 28,600円 に改定されています。
SoftBank 光の工事費と月額割引
工事費は派遣工事ありで47,520円です。公式の「新規お申し込みで回線工事費割引キャンペーン」で同じ額が1,980円×24か月割り引かれますが、割引が始まるのは課金開始から6か月目の末日の確定後で、公式の料金ページでも実質0円になるのは「31か月目までご利用の場合」です。本表は2年契約の24か月でならしているので、工事費は47,520円のまま計上し、24か月目までに受けられる17か月分(33,660円)だけを月額割引に入れています。
月額割引のもう一つは、公式キャンペーン「SoftBank 光 超おうち応援割」です。他社のネット回線やホームルーターから乗り換えるか、申込月の2か月前から2か月後までに転居する場合、1ギガ戸建の月額基本料金が25か月目まで月440円安くなります。本表では24か月分(10,560円)を引いています。どちらのキャンペーンも、他社から乗り換える場合は課金開始から6か月目の末日までに解約を証明する書類を、超おうち応援割で転居を条件にする場合は転居を証明する書類を出す必要があります。
ソフトバンクかワイモバイルのおうち割を使うと超おうち応援割は月880円に増えますが、スマホのセット割は本表に入れないので、月440円で計算しています。フレッツ光や光コラボからの転用・事業者変更なら工事は不要で、工事費はかかりません。
楽天ひかり(当サイトと提携していない回線)
当サイトは楽天ひかりと提携しておらず、申込リンクを置いていませんが、ほかの回線と同じ基準で計算しています。
楽天ひかりには、工事費22,000円を楽天ポイント(期間限定)で24回に分けて戻す「工事費実質無料キャンペーン」があります。ドコモ光と同じくポイントでの還元なので、工事費は差し引かずに計上しています。楽天モバイルとセットで使うと毎月1,000ポイントもらえる特典も、同じ理由で入れていません。
auひかり(GMOとくとくBB から申し込む場合)
auひかりは、プロバイダに GMOとくとくBB を選び、同社のキャンペーンページから申し込む場合の料金で計算しています。月額と初期費用は GMOとくとくBB に払うため、同社の特典は「契約先の公式ページで確認できる特典」として算入しています。当サイトは GMOとくとくBB の auひかりと提携しています(申込リンクは広告です)。
月額は、開通月を含む1〜3か月目が0円、4〜12か月目5,610円、2年目5,500円、3年目以降5,390円です(ずっとギガ得プラン・ネットのみ)。表では5,610円を名目月額にし、0円になる3か月分(16,830円)と2年目以降に下がる分(3,960円)を月額割引に入れています。表の初期費用4,950円は新規登録料で、工事費の48,950円は auひかりが「初期費用(工事費含む)」として請求する額です。35回払いにすると3〜35か月目に割引が付きますが、ネットだけの申込で引かれるのはネット分の月628円(33か月で20,724円)までです。電話分(月770円)は電話サービスの申込が条件なので入れていません。
キャッシュバックは、電話もオプションも付けない場合の72,000円です(有料オプションの加入は不要)。受け取りは開通11か月目と23か月目の2回に分かれ、それぞれ GMOとくとくBB の入会時に作るメールアドレスに届く案内へ、翌月末までに振込口座を返信する必要があります。auひかり ホームは住所によって申し込めないことがあるので、申込前に公式の提供エリア検索で確かめてください。
金額の大きさではなく、受け取れる確実さを見る
実質月額はキャッシュバックを満額受け取れた前提の数字です。ここが最大の落とし穴です。
| NURO 光(公式) | SoftBank 光(代理店経由) | |
|---|---|---|
| 金額 | 40,000円(戸建) | 最大 35,000円(1ギガ・新規。超おうち応援割を使うと15,000円減額) |
| 受取回数 | 2回(開通11か月後に15,000円、17か月後に25,000円) | 1回 |
| 手続期限 | 各回 45日以内 | 申込後のSMSから口座登録 |
| 事前条件 | 12か月以内の開通、10か月以内に支払方法とメールアドレス登録 | なし |
| 振込時期 | 開通から約1年後と約1年半後 | 最短で開通翌月 |
| 有料オプション | 不要 | 不要 |
額の差は5,000円です。ただし NURO 光は開通から 17か月後まで覚えていて、45日以内に2回手続きをする必要があります。一度でも逃すとその分は消えます。
他方、SoftBank 光の代理店は額こそ小さいものの、申込後に届く SMS から口座を登録するだけで、最短で開通翌月に振り込まれます。
つまり「40,000円×受取れる確率」と「35,000円×ほぼ1」の比較になります。額の差が小さいので、キャッシュバックだけで比べるなら確実に受け取れる後者が有利です。ただし NURO 光は最初の3か月の月額が0円になるなど、キャッシュバック以外の特典も含めると、実質月額は SoftBank 光より月1,932円安くなっています。本表は代理店CBを算入していないため、SoftBank 光の実際の支払いは表より安くなります。公式の超おうち応援割を使うと代理店のキャッシュバックが15,000円減るので、おうち割を使わない人はキャッシュバックを満額受け取る方が得です(詳しくは光回線キャッシュバック比較)。
最安の auひかり(GMOとくとくBB)も、受け取りに手間がかかる型です。キャッシュバック72,000円は開通11か月目と23か月目に半額ずつで、どちらも案内メールに翌月末までに口座を返信しないと受け取れません。1回逃すと36,000円が消え、実質月額は4,954円になって NURO 光(4,132円)より高くなります。
いまの比較結果の見方
- auひかり(GMOとくとくBB)は、1〜3か月目の月額0円と現金キャッシュバック72,000円(電話・オプションなしの額)を差し引けるため、実質月額が最も小さく出ます。キャッシュバックは開通11か月目と23か月目に、案内メールへ返信して受け取ります
- NURO光は、公式特設ページの特典(1〜3か月目の月額0円、事務手数料の割引)と現金キャッシュバック(有料オプション加入不要)を差し引けるため、実質月額が小さく出ます
- ドコモ光の公式特典はdポイント(期間・用途限定)の進呈で、現金の支出が消えないため、工事料を差し引かずに計上しています。そのぶん実質月額は高く出ます
- SoftBank光は公式に現金キャッシュバックがないため、月額+事務手数料+工事費47,520円から、24か月目までに受けられる公式の割引(工事費割引17か月分と超おうち応援割24か月分)を引いて試算しています。工事費の割引は31か月目まで続くので、2年でやめると工事費のうち13,860円は割引で戻りません。申込リンク先の代理店は独自のキャッシュバックを実施していますが、申込を取り次ぐだけの代理店の特典は入れない基準なので算入していません(実際の支払いは表より安くなります)
- 楽天ひかりは名目月額が最も安い(5,280円)ものの、工事費の還元がポイントなので工事費22,000円を計上し、6,233円になります
- auひかりは電話を付けない場合の数字です。電話(月770円)を付けると、工事費の割引が月770円増え、キャッシュバックも82,000円に増えるため、36か月でならすと月3,740円になります(キャッシュバックの受取時まで電話を続けた場合)
- 条件が違うので「一番安い」だけ見て申し込むのは危険。受取時期・継続条件を必ず確認
比較表(最新): https://comminucation.org/hikaku
比較で見落としやすいポイント
キャッシュバックの受取タイミング
開通から11か月後・17か月後のように分割受取の案件があります。途中解約で消滅しないか、申請期限があるかを公式で確認してください。
工事費実質無料の条件
分割払い中の解約で残債が一括請求されるケースがあります。「0円」表記でも、継続前提の割引かどうかを見ます。SoftBank 光のように、割引が終わるのが契約期間より後(31か月目)という例もあります。
改定予定の有無
例えば SoftBank 光は2026年12月に月額改定の案内があります。いまの実質月額が将来も続くとは限りません。
用途別のおすすめの見方
- 一人暮らし: 実質月額に加えて、開通までの待ち時間と集合住宅タイプの可否。マンションの配線方式とマンションタイプの実質月額はマンションの光回線の選び方で比べています。光回線を引かずスマホだけで済ませる場合の比較は一人暮らしの格安SIM選びにまとめています
- テレワーク: 上り速度・安定性。会議が切れる場合は乗り換えより先に宅内側を疑うべきで、手順は在宅勤務でWi-Fiが遅い・切れる原因と対策にまとめています
- ゲーム: Ping値は回線以外(Wi-Fi・有線・サーバー距離)の影響も大きい。先に試すことはPing値を改善する方法で解説しています
よくある質問
実質月額が一番安い回線を選べばいいですか
いいえ。実質月額はキャッシュバックを満額受け取れた前提の数字です。例えば最安の auひかり(GMOとくとくBB)の 3,954円 は、開通11か月目と23か月目に届く案内メールに、どちらも翌月末までに返信した場合の値です。1回逃せば36,000円が消え、NURO 光(4,132円)と順位が入れ替わります。NURO 光の 4,132円 も、開通11か月後と17か月後の手続きを各回45日以内に済ませた場合の値です。額ではなく、自分が手続きを管理できるかで選んでください。
表の数字を足し引きしても実質月額になりません
月額割引総額を見落としていないか確認してください。式は「(月額料金×契約月数+初期費用+工事費−キャッシュバック−月額割引総額)÷契約月数」で、6つの項目すべてを比較表の列として出しています。表に見えている値だけで検算できない数字は載せていません。
なぜドコモ光と楽天ひかりは工事費を引いていないのですか
どちらも工事費の特典が現金ではなくポイントの進呈だからです(ドコモ光は dポイント、楽天ひかりは楽天ポイントで、どちらも期間限定)。工事費そのものは請求されます。ポイントを現金と同じに扱えば、ドコモ光は 5,926円、楽天ひかりは 5,317円 になりますが、当サイトは現金のみを算入する基準で、全行に同じ判定をしています。
NURO 光・BIGLOBE光・auひかりが3年契約なのはなぜですか
各社のいまの代表プランの契約期間に合わせているためです。NURO 光は2026年9月の改定で契約期間が36か月になりました。auひかりは、年ごとに月額が下がる3年契約のプラン(ずっとギガ得プラン)を代表にしています。契約月数が長いほど初期費用をならす月数が増えるため、実質月額は構造上有利に出ます。期間の違う行を並べて見るときは、この分を差し引いて考えてください。
スマホのセット割は入っていますか
入れていません。回線単体では確定せず、契約中の料金プランや家族構成で変わるからです。該当する方の実際の負担は、表の数字より安くなります。SoftBank 光の超おうち応援割も、おうち割を使う場合の月880円ではなく、使わない場合の月440円で計算しています。スマホ会社ごとのセット割を入れた負担は、スマホのセット割で選ぶ光回線で家族の回線数ごとに計算しています。
契約後に料金が変わることはありますか
あります。工事料や月額の改定は実際に行われています。本サイトの数値は確認日時点の公式情報に基づく試算なので、申込前に各社公式ページで最新条件を確認してください。
次に読む記事
- 光回線キャッシュバック比較【2026年】特典の受取条件と注意点
- スマホのセット割で選ぶ光回線
- NURO光のデメリット7つ
- SoftBank光のデメリット7つ
- BIGLOBE光のデメリット5つ
- 一人暮らし向けの実質月額比較
- マンションの光回線の選び方
- ホームルーターと光回線はどっちがいい?
- 引っ越し後すぐネットを使う方法
- テレワーク向け光回線の選び方
- オンラインゲームにおすすめの光回線
- 賃貸で工事ができない人へ
注意
料金・特典・キャンペーンは変動します。本記事の数値は確認日時点の公式情報に基づく試算です。申込前に各社公式ページで最新条件を確認してください。アフィリエイトリンクを含む場合があります。